プレストレストコンクリート（PC）とは？鉄筋コンクリートとの比較・長所を解説！

プレストレストコンクリート（PC）とは、“あらかじめ（Pre）緊張材によって圧力を与えられた（Stressed）コンクリート（Concrete）”のことで、略して“PC”と呼ばれます。

コンクリートは圧縮力には強い一方、引張力には非常に弱いという性質があります。この弱点を克服するために考案されたのが、鉄筋コンクリート（RC）やプレストレストコンクリート（PC）です。

PCでは、緊張材を使用して部材に圧縮力を加えます。この圧縮力により、コンクリートにひび割れが生じるのを防ぎ、部材全体の剛性を向上させます。

PC鋼材を偏心配置することで、外力に逆らうようなモーメントを与え、大スパン構造や高荷重対応が可能です。

プレストレスを導入することで、被災後の建物の残留変形を抑えることができます。この特性により、修復性や継続使用性が高く、重要な建築物への適用に最適です。

ひび割れを防止する設計により、コンクリートの耐久性能を高めます。また、プレキャスト部材を活用することで安定した品質が確保されます。

主要部材を工場で製作し、現場で組み立てる工法が多用されます。これにより、天候や労務環境に左右されることなく、大幅な工期短縮が実現します。

PC構造では省資源化を推進できます。同一断面を繰り返すことで型枠の無駄を削減し、長寿命化により建物のライフサイクルコストを低減します。